キ○タマが3つに増えて焦った話(解決予定)

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2021 年 9 月、いつの間にか自分の股間の陰嚢(キンタマ袋)に身に覚えのない塊が増えているのに気づいて焦った話です。とりあえず病院に行きました。

なお、以下の内容では白黒の MRI, CT 画像とはいえ、股間付近のスキャン画像がありますので、苦手な方はご注意ください。

キ○タマが3つあるとは

ある日、ズボンを買いにいって試着しているときに「なんか妙にキツイような気がするな」と思いました。なんとなく股間をまさぐってみると、よく知っている 2 つのタマの他に、もう一つ謎のタマが見つかったのです。

特に痛みはなく、ただちょっと小さめの鶏のタマゴ程度の塊が陰嚢の左脇にいるのです。また左脚のモモと陰嚢の間ぐらいにちょっと張った感じがあり、その先っぽとして陰嚢の中に、さも 3 つ目のキンタマがあるかのような感じなのです。

写真も撮ったし、何なら面白いから動画も撮ってみたのですが、あまりにも生々しい(し、よくわかんない)のでここには上げられません。興味がある人はこっそり連絡してください。

とりあえず病院に行ってみた

最初は立派な病院に行こうかと思った[1]大学の健康診断で尿検査が再検査になったので、そのついでに行こうかと思っていました。のですが、電話予約を入れようとしたら「紹介状がないと高いですよ」と言われたので、近所の泌尿器科があるクリニックに行きました。

桑園駅近くにある「はらだ腎泌尿器クリニック」を予約して受診しました。ここではエコー検査で睾丸付近の様子を見てもらいました。

撮ってもらったエコー画像(この画像は市立札幌病院で撮ってもらったもの)。「よくわからないもの」なのでこの画像はよくわからない。左下に撮影部位と思われる図がある。

お医者さんがいうには「キンタマ自体は正常です。それとは別によくわからないものがあります」とのことでした。とにかく、よくわからないものがあるものの、キンタマ自体は正常に仕事しているので深刻な問題ではないだろうとのことでした。ただ、よくわからないのは事実なので、大きな病院で CT などを撮る必要があるだろうということになりました。

よくわからないことには違いないので「ひょっとしたら腫瘍かもしれない」という話で、多少不安ではありました。

よくわからないので大きな病院へ

紹介されたのは「市立札幌病院」でした。

まずは「はらだ腎泌尿器クリニック」と同じようにエコーで見てもらい、「よくわからないもの」があることを確認してもらいました。ここでもキンタマ自体に影響が出ているわけではなさそうなことが確認されました。睾丸、精巣にはきちんと血が通っているし、何か変に圧迫されているわけではないので問題がなさそうだ、と。

次の画像は固まりがあるのとは反対側部分(自分にとって右側部分)のエコーの様子で、血流がある様子が示されているそうです。

赤線と青戦が血流がある様子とのこと

よくわからないので下半身の「CT」と「MRI」を撮ってもらうことになりました。金曜日に撮影してもらい、結果は後日教えてもらうことになりました。

撮影結果

わかりやすい CT の結果だけ載せます。CT と MRI 諸々合わせて 20,000 円もかかりました(この日の検査料金全て含む)。結構な撮影料でした。

撮ってもらった結果が下の画像です。わかりやすい CT 画像を紹介します。

CT スキャンの画像、前面からの断面図

太ももの付け根付近(鼠径部、そけいぶ)、睾丸の脇に黒い塊が見えます。これが「第三のキンタマ」の正体です。「よくわからないもの」は結局「脂肪」だったようです。いわゆる「ヘルニア」で、かつて「脱腸」と呼ばれていたものです。ただ今回は腸の類ではなく、脂肪(俗に言う内臓脂肪?)がはみ出しているだけだったので特に痛みがなかったのだろうということでした。

とりあえずキンタマとは関係なく、キンタマ袋に貫入してきた脂肪だということがわかったので、泌尿器科から外科にバトンタッチすることになりました。

外科では少し触診を受けて、とりあえず第三のキンタマを押し込んでお腹に引っ込めてもらいました。抑えると押された並に少し痛みますが、数十秒程度かけてグイグイと押し込めば引っ込みました。多少お腹に何か戻ってきたような感覚をちょっと感じたぐらいです。

MRI による断面

とりあえず脂肪を戻したことで膨らみは収まったのですが、まだ腹膜からの穴(脂肪の通り道)は残っているそうです。ここにまた脂肪が入るなら同じように戻してもいいのですが、腸などが入ってきて締まってしまうと痛みが出たり、腸に血液が巡らなくて壊死してしまうと困るのでやはり手術はしたほうがいいとのことになりました[2] … Continue reading。というわけで手術してきます。

鼠径ヘルニア

今回の症状は「鼠径ヘルニア」というもので、腹膜の隙間から中身が漏れ出してしまったものでした。一般的には筋力が弱まる高齢者になってから生じるもので、私のように 30 歳で発生することは少ないそうです。

鼠径部におけるヘルニアは珍しくないらしく、胎児のときに精巣が体の中心部で出来上がったあと、段々と腹から股間の方に移動するのだそうで、その時の通り道がうまく塞がらなくてヘルニアになるのだそうです。これは「小児ヘルニア」としてよく知られています。私の場合、実はヘルニアになっていたのが子供のときに見つけられず処置しないまま大人になって、何かの拍子で目立つようになってしまったのではないかとのことでした。

なおモモの付け根を「鼠径(そけい)」とネズミの漢字を用いるのは、精巣が移動することをネズミが移動する様子になぞらえたことらしいです。

ちゃんと病院に行こう

今回は「ヘルニア」という特別珍しくもなく、そして緊急性もないような症状だったのである意味安心しました。

市立札幌病院の泌尿器科で診てくださったお医者さんが「こういう場所の問題はなかなか言い出しにくい人も多いところ、早めに病院にきてくれてよかったです」とおっしゃっていました。まったくそうだろうと想像します。

金玉に異常を感じたら恥ずかしがらずに病院にいきましょう!

せっかく MRI や CT を撮ったので……

撮影した結果を教えてもらう際に「撮影した MRI や CT の生データもらえますか」と聞いてみました。すると「お渡しできると思いますがお金がかかるかも……」という返事が返ってきました。2,000 円とか 3,000 円とかかかったら考えものだなあ、と思っていたのですが必要な費用は 200 円でした。

こんなのほとんど実費なので、せっかくだからもらっておきました。てっきり CD-R か何かに適当にバイナリデータだけ焼いてくれるのかと思ったら、生データどころか、ウェブブラウザを使った閲覧インターフェース付きの立派なデータ DVD-R の形でもらえました。200 円出す価値は十分あった[3]なお医療機関によって色々あり、5,000 円とか 6,000 円とか、そもそも断られることも少なくないそうです。

こんな感じで画像が閲覧できる

もらったディスクの中にある README ファイルを確認すると、ディスク作成を含めた閲覧インターフェースはアレイ株式会社の医療画像ビューアーソフトウェア “Array AOC" というソフトウェアで作成されたようです。マウスでスクロールすると順番に画像が切り替わります。便利だなあ。せっかくなのでアニメーションにして繋げてみました。

これが俺の断面だ!

こんな感じでスクロールすると画像が切り替わって楽しい。jpg 画像になっているものは全部で 2,585 枚ありました。CT は 1,390 枚、MRI は 1,181 枚、エコーは 14 枚です。

ついでなので、これらの画像を販売します。本当は閲覧ソフトごと提供したいところですが、どうも README テキストに「再頒布不可」な雰囲気が漂っているので画像だけです。ぜひ皆さん私の体を観察してみてください!詳しくは note に書いた同じ記事をご覧ください。

さらにせっかくだから CT スキャン画像をグッズにしてみました。

私のファンの人がいれば、ぜひ買ってください!手術費の足しにします!

身体に関することといえば

以前「自分の乳首は何色だろう」と思って調べたことがあります。「自分の乳首がピンク色どうか調べるため色をモデル化して試してみた話」の記事をご覧ください。

脚注

脚注
1大学の健康診断で尿検査が再検査になったので、そのついでに行こうかと思っていました。
2このとき医師からは「重力にひかれてまた出てきてしまうんですよね」と言われたのですが、「じゃあこれからは逆立ちして生活しないとダメですね」と返したらちょっとウケたのでよかったです。
3なお医療機関によって色々あり、5,000 円とか 6,000 円とか、そもそも断られることも少なくないそうです。