YouTube は数万再生の動画があっても収益にはつながっていかない話(2021年1月現在)

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この数年「ユーチューバー」というものが人気です。2019 年末には「YouTuberが小学生男子の就きたい職業ランキング1位に 学研の調査で初 – ITmedia NEWS」という記事もあるように、大人のみならず小学生の憧れになっている様子も伺えます。

この記事では、適当にアップロードした動画がたまたま人気になる程度では全然 YouTube 収益化は目指せない、という話を私の動画の再生回数などを例示しながら紹介します。

動画がちょっとバズる程度じゃ全然ダメ

下にあげたスクリーンショットは、私の YouTube チャンネルにアップロードした動画を「視聴回数順」で並べた一覧です。

1 万再生を超える動画が 4 本あります。「何だ大したことねえな」と思われるかもしれませんが、10,000 再生超えるのはいうほど簡単ではありません。そもそも YouTube にアップロードされている動画の 9 割は 1,000 再生に届いていないそうです(情報ソース:Almost 90% of all uploaded YouTube videos will never reach 1,000 views – 9TO5Google)。

つまり、これらの動画はそこそこにバズっているわけですが、これだけでは収益につながっていません。詳細は後述しますが、そもそもこれらの動画はほとんど何らかの形で YouTube にオススメされたことによって伸びたものです。まずは動画がどういう経路でアクセスされているか紹介します。

1 例目:満遍なくアクセスされる「新幹線の車窓動画」

これは東海道新幹線が名古屋駅に到着するときの車窓を撮った動画です。2021 年 1 月現在、18,000 再生されています。

この動画のアクセス元は以下のようになっています。

YouTube 動画へのアクセス元(トラフィックソース)は主に以下のようなものがあります。

YouTube のトラフィックソース

  • ブラウジング機能:YouTube トップページからのアクセス
  • YouTube 検索:YouTube 内での検索
  • 関連動画:他の YouTube 動画再生後の紹介
  • 外部:YouTube 外のウェブサイトからのリンク等

これを踏まえると、東海道新幹線車窓 名古屋駅到着 (2017/02/22)は割と公開当初から満遍なく様々な方法でアクセスされている動画です。

2 例目:時期によってアクセス元が異なる「油冷 PC 動画」

これは PC を冷却するために絶縁性の高い油に漬け込んでいる実機の様子を撮影した動画です。2021 年 1 月現在、53,000 再生されています。

上記のグラフを見るとわかるようにアップロードしてから半年ほどで関連動画として他の動画から流入があり、一気に 2 万再生近くに増え、その後何かで油冷PCが話題になったのか検索が増え、最近になってブラウジング機能が増えていることから YouTube のオススメ動画として紹介されたものと想像されます。

3 例目:数年間反応がなかったのに急に伸びた「iPad 分解動画」

これは iPad を修理したときにタッチパネルがどうやって反応するのかという様子を撮影した動画です。2021 年 1 月現在、26,000 再生されています。

この動画は 2017 年にアップロードして以来、特に増えてなかったものの、どこかで紹介されたのかなんのかよくわかりませんが、急激に伸びました。

4 例目:外部のまとめサイトで紹介された「鹿と自動車衝突事故動画」

これは北海道の中山峠で鹿と衝突したときのドライブレコーダー動画です。2021 年 1 月現在、18,000 再生されています。

これは完全に外部サイトの紹介によるものです。自動車のアクシデントについてのまとめブログに補足されたらしく、その日だけで 1 万近く再生されました。最初の小さい山は Twitter で少しバズったときのものですが、まとめブログの掲載とは桁が違うことがよくわかります。

チャンネル登録がないと収益に意味はない

この 4 本の動画で再生回数は 10 万回を越えています。以前は収益化プロセスに乗れば 1 再生あたり 0.05 円ぐらいは入ったのですが、2018 年 2 月から収益化の条件が変わってしまいました。

これはまだ YouTube の仕組みが変わる前に半年だけ収益化できた動画のグラフ

現在は収益化の条件として
チャンネル登録者 1,000 人
年間総再生時間 4,000 時間
をクリアする必要があります。

しかし私のチャンネルは再生回数がある程度はあるものの、
・チャンネル登録者 139 人
・2020 年の総再生時間 1,417 時間(2012 年の最初からトータルで 3,022 時間)
という程度です。まったく収益化には届きそうもありません。

私の場合はチャンネル登録に躍起になっていなかったり、あまり長い動画がないので、再生時間が短いことがあるとは思いますが、収益化はそんなに簡単ではありません。少なくともちょっと動画がバズっただけでは全然ダメということなんだろうと思います。


ここまで読んでいただいてありがとうございました。せっかくなのでチャンネル登録してもらうと喜びます。面白いと思った映像をたまにあげたりしています。


得するかはわかりませんが、少なくとも損はしません!

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